胃カメラ検査

yoshiki

胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査は、レポートをお渡ししています。

 鎮静剤の使用時には、胃カメラ検査後2時間以上お休みいただいて、意識清明を確認した後に結果を説明しております。

しかし、鎮静剤の影響で結果説明を忘れてしまう方もいらっしゃるため、令和4年度後半より、検査結果と次回の検査時期について印刷レポートをお渡ししています。

紹介受診の方には、ご紹介いただいた主治医より結果のご説明をいただくため、お渡ししておりません。

生検を行った場合には、後日結果説明の時にお渡し致します。

 患者様の快適性を重視:当院では、なるべく苦しくないように丁寧に挿入し、なるべく短時間で済ませると言う手技のみならず、希望があれば意識下鎮静(一般的にはよく麻酔と言われる)を併用して、可能な限り楽に検査を受けていただけますよう心がけています。


 高度な専門性と豊富な経験:また、消化器病専門医、消化器内視鏡専門医・指導医として、少しでも小さな病変を早期に発見出来るよう、集中力と細心の注意を払って検査を行い、25年間、毎年10件以上の胃癌を発見し続けております。通常の内視鏡観察は、経鼻挿入による内視鏡検査を行っております。


 検査方法の選択:ただし、現状の経鼻内視鏡は挿入可能なギリギリの太さであり、4人に一人程度は鼻腔が狭い方があり、口からの挿入に変更させていただく事があります。抗凝固療法(血をさらさらにする薬)をされている方は、鼻出血しやすく危険なため、口からの挿入とさせていただきます。 

 嘔吐反射が強い方への対応:嘔吐反射が強い(えずきやすい)方は、やはり経鼻挿入でも反射が起こってしまいますので、希望により鎮静も行います。

 鎮静下に検査を行うと、検査後2時間程度休んでから帰っていただく必要はあります。もちろん内視鏡検査に慣れていて、鎮静剤投与不要な方は、鎮静剤無しでも挿入技術を駆使して、可能な限り楽に検査させていただきます。

 高齢者の方への配慮:入院施設のない当クリニックでの80歳以上の高齢者への鎮静は危険と考え、申し訳ございませんが、80歳以上の方は原則内視鏡検査を行いません。急変時に対応可能な、入院施設のある病院で行うことをお勧めします。

【正確な診断に必要な経験と技術】

5万件以上の内視鏡検査を活かした技術


 内視鏡検査は、採血検査のように誰が行っても同じ結果が得られる検査ではありません。検査医師の経験値や使用機材によって診断能力に大きな差が出る検査です。誰が行っても同じ検査ではありません。


 なるべく楽に短時間に、かつ微小病変を見逃さないという、相反する事象を成立させるには非常に多くの経験と高い技術が要求されます。そのためにも、日々一例一例に集中して丁寧に検査を行って経験を重ね、また各種勉強会や研究会に出席し、新しい知識を得るように心がけております。

 実は胃内視鏡も単純に挿入だけなら、それほど難しくはありません。私自身、人生で初めて挿入した症例でさえ、患者さんが苦しまれること無く挿入できました。

 しかし「診断」となると全く別です。

 内視鏡研修中には、必ず隣に指導医の先生がいらっしゃるのですが、検査中その先生に、「ほら、そこに病変があるよ。」と指摘されも、挿入手技に必死で、微小な病変に気付く事が出来ませんでした。また、大きな病変を一つ見つけてしまうと、そこばかりに目が行ってしまい、隣にある小さな病変に気づけませんでした。

 上達するために、必死で指導医の先生方に食らいついて行き、その悔しい経験を積み重ね、いつか追い越すのだと意気込んで現在に至ります。

 大学病院の消化器内科という恵まれた環境で、大変優秀な指導医の先生方に師事できたからこそ、現在があると言っても過言ではありません。

 しかし30年近く経った今でも、まだまだ経験充分とは言ません。今後も日怠ること無く経験経験を重ね、技術の研鑽を行い、勉強を続けて行きたいと思います。

最新の内視鏡システム】

 当院の内視鏡機器は、2023年3月より、富士フイルムの最新・最上モデルの内視鏡 「ELUXEO 7000システム」に刷新しています。大学病院や大病院向けの機種であり、一般開業医向けの内視鏡機器とはレベルが違います。

 経験や技術だけでは無く、使用機材も最新・最高で無ければ、ベストな内視鏡診断は行えないと考えます。車のレースにノーマルの一般大衆車では出ないのと同じです。

経鼻可内視鏡は口径が細い分苦しくないわけですが、暗く解像度が低いというデメリットがありました。 一般開業医向けの機種ではあまりの見え無さに、私的には見落としが怖くてとても検査に使用できません。しかし、この度導入した富士フイルム最上位の 「ELUXEO 7000システム」における経鼻内視鏡は、格段に明るさと解像度が良くなりました。

 Linked Color Imaging(LCI)*1 / BLI (Blue Light Imaging)*2 と言った、病変を見つけやすい特殊光観察により、これならば、食道がんや胃がんの早期癌の発見が十分に可能と判断し、全面経鼻内視鏡に切り替え致しました。通常の検査は常時LCIモードで行っております。早期食道癌も発見しやすくなりました。

 ただし、従来当院でも行っていた、胃カメラ内視鏡での異物誤嚥の除去や止血術等の治療手技は、太径の内視鏡が必要なために行えなくなりました。

*1; Linked Color Imaging(LCI)
 内視鏡検査において、早期がんを拾い上げることは重要です。また消化管粘膜の観察では、正常な粘膜と炎症のある粘膜の違いを見分けなければなりません。しかし正常な粘膜と炎症部はわずかな色の差であるため、炎症部の発見や炎症の度合いの判断などが難しい場合があります。LCIは赤色領域の彩度差・色相差を拡張し、わずかな色の違いを強調して見分けやすくする画像強調内視鏡です。
*2; BLI (Blue Light Imaging)
  短波長狭帯域光の照射により得られる高コントラストな信号に対して画像処理を行い、血管や表面構造などの観察に適した画像を表示します。
 腫瘍血管は独特の形状を呈するため、腫瘍を疑ったときは腫瘍血管であるかどうかを観察する事が大変有用です。
 通常観察には画像が暗く、色情報が不足するために用いませんが、LCIモードで気になる変化を発見した場合、近接してこのモードで更に詳しく観察します。

胃カメラ検査料金

検査内容1割負担3割負担
内視鏡検査のみ約1,500円約4,500円
内視鏡検査+ピロリ菌検査約2,000円約6,000円
内視鏡検査+病理検査約3,000円約8,500円
内視鏡検査+病理検査約4,000円約11,000円
※ 今まで行ってきた保険診療から概算の料金を提示させていただきます。
診察代、採血代などは含まれておりません。
投薬や処置の内容によって金額が前後いたします。

胃カメラ検査の流れ

検査希望日の2日前以上
ご予約/事前受診

 ご都合をお伺いし、胃内視鏡の検査日を予約します。
定期フォローの方など、胃カメラ検査に慣れた方でしたら、当日の電話予約も可能です。

検査前日
消化の良い食事

検査前日は夜8時頃までに消化の良い食事を済ませて下さい。それ以降は、お茶や水などの水分のみお取り頂けます。

検査当日

検査当日は、朝食を取らずにご来院下さい。
検査自体は5分程度で終わりますが、場合によっては時間がかかることもあります。

検査後

検査後、当院の内視鏡検査専用の休憩室で2時間程度休憩していただきます。
ゆっくりおくつろぎ下さい。

休憩後

医師が胃カメラ検査の結果を診察室でお話し致します。

診療時間
8:30〜12:00
15:30〜18:30××
休診日:木曜/土曜午後・日曜・祝日
受付は5分前に終了致します。 
医療法人社団 鹿岳胃腸科・内科

住 所:〒676-0078 
兵庫県高砂市伊保1−4−27
電 話:079-447-3551

駐車場10台完備

お気軽にご相談下さい。

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