帯状疱疹ワクチンについて
みなさん、こんにちは。
今日は帯状疱疹ワクチンと医療におけるエビデンスについてお話しします。
帯状疱疹ワクチンで認知症リスク低下の可能性 米研究
🛡️ シングリックスの公費助成と課題
帯状疱疹ワクチンの高齢者に対する公費助成が始まりました。しかしながら、依然として高価であり、2回接種が必要です。
まだ新しいワクチンですので、安全性に対するエビデンスレベルも十分高いとは言えません。しかし、こう言った良いエビデンスが出始めると、シングリックスを推す根拠にはなりますね。
🔬 エビデンスとは
「エビデンス」という用語をよく耳にされると思いますが、これは証拠や根拠を意味し、薬やワクチンの効果から副作用まで、すべてを包含します。通常、新薬やワクチンは5年程度の治験期間を経ますが、新型コロナワクチンは緊急性を要したため、短期的な効果や副作用のみの調査となりました。
新規の医薬品にエビデンスが乏しいのは、実際のところ必然的なことです。
時間の経過と多数の使用例を通じて、長期的効果や遅発性の副作用などが明らかになっていきます。概して発売後5年程度でエビデンスの蓄積が始まり、10年ほど経過し薬の特許が切れる頃にエビデンスが充実してくるのです。
👨⚕️ 医療従事者の役割
私たち医療従事者も、新薬やワクチンの情報には細心の注意を払っています。
🦠 新型コロナとエビデンス
また、「新型コロナでマスクやソーシャルディスタンスにエビデンスがなかった」なんてまことしやかにささやかれますが、新興のウイルスに関してエビデンスが存在することのほうが異常です。存在するはずがありません。
未知の感染症に対して、まずマスクや手洗い、人との距離確保で対応するのは当然の処置です。そこにエビデンスは必要ありません。なぜなら、感染症の病原体であるウイルスや細菌との接触を避ければ、感染は確実に予防できるからです。
📚 まとめ
みなさん、医療や健康の情報に接する際は、このエビデンスの概念を念頭に置いていただければ幸いです。共に、正確な情報の理解に努めてまいりましょう。